こんにちは。
前回に引き続き、帯状疱疹の最新情報をお届けします。
皆さんに朗報です!!
なんと、帯状疱疹はワクチンで予防できるのです!
その帯状疱疹を予防するためのワクチンは、50歳以上の成人を対象に、帯状疱疹から身を守るために開発されたものです。
今回からは、帯状疱疹ワクチンの種類とその予防効果について詳しくご説明いたします。
元々、帯状疱疹は小児期に罹患した水痘(水ぼうそう)のウイルスが原因であることは、前回お話しましたね。
ですから、従来の帯状疱疹ワクチンは、小児用の水痘ワクチンを大人用の帯状疱疹ワクチンとして転用していました。
しかし、従来の国産の水痘ワクチンには、帯状疱疹を予防するデータはなく、海外のZOSATVAX®という生ワクチンのデータしかありません。
そして、その海外のデータでは、1年以内の予防効果は68.7%でしたが、3年で約51%に、そして接種後8年では4.2%まで低下してしまうのです。
また、生ワクチンのため、一般の方より帯状疱疹にかかりやすい、がんや膠原病など免疫力の低下している方や、免疫抑制剤の治療を受けているかたは接種できません。
そして、妊娠しているかたも接種できません。
このように、従来の帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹ワクチンとして開発されたものではなく、そして接種できる方に制限がある点と、
何よりも海外データではありますが、予防効果も限定的で予防の持続期間も短いことから、あまりお勧めできないのです。
そこで、新しく、生ワクチンではない不活化ワクチンとして、「シングリックス®」が開発されました。
この画期的な不活化帯状疱疹ワクチンに関しては、次回、お話しますね。
ぜひ、楽しみにしていてくださいね。