7月13日(土)~7月15日(月)まで、日本渡航医学会学術集会に行ってきました。
特別講演のLeo Visser先生の講義では、私たち医療従事者の役割として、渡航というもののリスクを旅行者の立場とは異なる考え方でしっかり知るべきだとのお話がありました。
そのリスクとしては、もちろん渡航に伴う外国での感染症のリスクと予防法はもちろん、CO2の排出をどう減らすのか、旅行に持って行く荷物を少しでも軽くすることで、ジェット燃料からのCO2排出が減らせるということまでも地球レベルでのリスクと考えるべきだとの教えがありました。海外は、特にCO2排出に対する考え方がしっかりしていて、驚くとともに、とても勉強になりました。
また、シンポジウムでは、来る東京オリンピック・パラリンピックや外国人入国管理法の改正に伴って、外国人の入国が増えることで、島国の日本は、どう輸入感染症に備えるのかという、直近に迫った話題の提供がありました。特に沖縄で発生した輸入麻疹の話題から、常に海外からの入り口となっている沖縄の取り組みを知り、私たちも決してよそごとではないと認識しました。私たち医療従事者、特にプライマリ・ケア医としての当院も、VPDをしっかりとブロックすることが、その患者様やご家族以外に、日本国民全体にとって、今後ますます大切なことであると改めて思いました。