皆さんこんにちは。管理栄養士 林です。暑さも日に日に落ち着いてきて過ごしやすい気候になってきましたね。夏バテで落ちていた食欲も気候とともに勢いを戻してきてはいませんか?食欲の秋というだけあって、秋になるとおいしいものがたくさん増えるので、食事バランスには注意が必要です。特に丼物や麺類などの炭水化物に偏りがちになっていませんか?炭水化物の中に含まれる糖質の大量摂取は血糖値を急上昇させ、食後の眠気を引き起こします。そこで今回は昨今注目の血糖値の急上昇予防に良いとされる低GI食品についてお話します。
まずGIとは、グリセミック・インデックスを略したもので、糖の吸収度合いを表しています。数値が高いほど、糖の吸収が早く、血糖値の急上昇を招きます。GI値は各食品数値で表され、それにより低GI・中GI・高GIの3つに分類されます。食品選ぶとき、その食品がどれに分類されるかで判断するのがおすすめです。高GI食品の例としては白米、食パン、ケーキなどが挙げられます。これらを大量に摂取することで食後に強い眠気に襲われたり、イライラ感や集中力の低下を招きやすくなります。そこで血糖値の乱降下を抑えてくれる食品の一つが低GI食品です。糖の吸収が緩やかなので血糖値の上昇が緩やかになると言われています。低GI食品には玄米、葉物野菜、きのこ類などが挙げられます。これらの食品は食物繊維が多く血糖値の上昇を緩やかにしてくれるだけではなくて満腹感の持続などのメリットがあります。しかし、低GI食品ばかり食べていると逆に糖分が不足し倦怠感や脱力感に見舞われたり消化器の働きに悪影響を及ぼすこともあるので、様々な食材をバランスよく食べる必要があります。その他にも血糖値の急上昇を抑えるコツとしては、①よく噛んで食べる②食物繊維の多い食品を取り入れる③炭水化物の多い献立に注意する などが挙げられます。
せっかくの食事なのでストレスばかり感じる時間ではなく、おいしく楽しく、そして継続できる食事を目指せると良いですね!