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クリニックコラム

ピロリ菌の除菌後も経過観察は必要です!

こんにちは!医師の片野です。

今回は「ピロリ菌の除菌治療をした後も内視鏡検査は必要なの?」ということについてお話していきます。

ピロリ除菌による胃がんリスクの軽減

ピロリ菌の胃粘膜への持続感染により、たくさんの炎症細胞が胃粘膜に集まり、結果として胃の粘膜は萎縮します。この状態を萎縮性胃炎といい、ピロリ菌感染によって生じる胃炎の特徴です。萎縮性胃炎胃がんのリスクの高い状態であると考えられるため、ピロリ菌の除菌により胃がんのリスクが軽減できると考えられています。

ピロリ菌感染が長期間にわたるほど、胃粘膜の炎症が持続・蓄積し胃がんのリスクが高まります。年齢が若いほど、胃がんの予防効果としてのピロリ除菌のメリットが大きいといえます。

 

ピロリ菌を除菌した後もフォローアップが必要です!!

では、ピロリ菌を除菌すれば胃がんになることはないかというと、胃がんを完全に予防できるわけではありません。10年以上経過した後でも萎縮性胃炎を背景とした胃がん発生のリスクはあります。また、胃粘膜の萎縮が軽度の方でも、ピロリ除菌後に胃がんが発生することがあります。なので、ピロリ菌を除菌した後でも内視鏡検査のフォローアップは必要です。

早期に胃がんを発見するために、ピロリ除菌後も忘れずに毎年の定期的な内視鏡検査を受けてください。

 

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[胃カメラ・内視鏡検査]

岐阜県可児市 医療法人梶の木会 梶の木内科医院 内視鏡専門医 片野敬仁