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「ビタミンC」

みなさんあけましておめでとうございます。
今年も、梶の木内科医院院長ブログをよろしくお願いいたします。
さて、今年の初めは、当院で行っている栄養療法のサプリメントなかでも、「ビタミンC」に注目したいと思います。
「ビタミンC」は、抗酸化作用が強く、抗酸化サプリメントとして有名です。
酸化ストレスは、がんや糖尿病、動脈硬化症からくる脳梗塞や冠動脈疾患の原因になっていることがわかっています。
そしてアルツハイマー型認知症も、脳の酸化ストレスが原因のひとつになっていて、抗酸化サプリメントを使用ことで認知症の予防につながるという臨床研究が、昨年8月に岡山大学から発表されました。

Clinical Benefits of Antioxidative Supplement Twendee X for Mild Cognitive Impairment: A Multicenter, Randomized, Double-Blind, and Placebo-Controlled Prospective Interventional Study(Journal of Alzheimer’s Disease 2019年8月24日)

また、一昨年には、「ビタミンC」が女性の「認知症」リスクを低下させるという論文が金沢大学の臨床研究でも発表されています。
アルツハイマー型認知症が発症する危険因子として、「アポE4遺伝子」がありますが、金沢大学神経内科学の山田正仁教授らのグループが、この「アポE遺伝子」を持つ女性において「ビタミンC」の血中濃度が高い方が認知症発症リスクが少ないことを発表しています。

Higher blood vitamin C levels are associated with reduction of apolipoprotein E E4-related risks of cognitive decline in women: the Nakajima Study.(J Alzheimers Dis. 2018. doi: 10.3233/JAD-170971)

つまり、認知症リスクのある女性に「ビタミンC」を多く摂取すれば認知機能低下が予防できる可能性があるということです。

Food containing vitamin C. Healthy eating. Top view

Food containing vitamin C. Healthy eating. Top view