先日、「かかりつけ医等こころの健康対応力向上研修会」に当院副院長坂井医師と矢部医師とともに、アシスタントとして参加してきました。
医療法人梶の木会では、「心に触れる医療・福祉サービスの提供」を最も価値のあるものとしています。そして、その最前線にいる、かかりつけ医・家庭医である私たちが、つねにその姿勢を学び磨かなければなりません。
今回の研究会では、ブラインドウォークといった、ワークがありました。
目隠しをした患者役のパートナーを、医師役が言葉だけでパートナーを誘導し歩かせるワークです。
私たちの目の前にこられる患者様は、私たちが提供しようとしている医療に関してあたかも目隠しをされているかのように、検査や薬、手術といった医療行為に対して常に不安を感じていらっしゃることでしょう。その患者様の立場に立ってブラインドウォークをすることで、どのような話し方をしてもらうと安心するかを、身をもって体験するワークなわけです。目標を定めたり、細かく誘導したり、目隠しをしている患者様役の立場に立つ医療こそ「心に触れる」そのものだと思います。
私たちは、医療に限らず、人として、常に相手の立場に立った心に触れる対応力が求められていると改めて感じた学びでした。