睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは
SAS(睡眠時無呼吸症候群)の症状がある場合は、居眠り運転等により健常者と比較して約7倍交通事故の発生率が高いと言われています。
SASによる睡眠中の低酸素血症や高炭酸ガス血症は、生活習慣病と密接な関係があり、様々な合併症を高い確率で引き起こすことが報告されています。
よってSASの専門治療が必要になります。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状
眠っているとき
- いびきをかく
- 息が止まる
- 呼吸が乱れる
- 息が苦しくて目が覚める
- 何度も目が覚め、トイレに行く
日中、起きているとき
- しばしば居眠りをする
- 記憶力や集中力が低下する
- 性欲がなくなる
- 性格が変化する
- 体を動かすときに息切れする
ひとつでも心当たりがある場合は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。
検査を行い、正しい方法で治療を行えば治すことが出来ます。
睡眠時無呼吸症候群の主な合併症
- 高血圧
- 多血症
- 不整脈
- 虚血性心疾患
- 心不全
- 脳血管障害
- 糖尿病
- 肺高血圧症
- インポテンツ など
SASには上気道(空気の通り道)が塞がる、または部分的に狭くなることで起こる閉塞性SASと、
脳からの呼吸指令が出なくなる中枢性SASの2つのタイプがあります。
睡眠時無呼吸症候群の検査について
簡易型検査装置によるスクリーニング検査を行います。
検査はテープでセンサーを貼付けていただくだけですので、ご自宅で簡単に行うことができます。
スクリーニング検査
スクリーニング検査とは、簡易型の小型睡眠評価装置を使ってご自宅で実際の睡眠状態を検査することです。検査方法は簡単で、検査セットをクリニックから持ち帰り、腰・指先・鼻にセンサーを装着して一晩眠るだけです。
睡眠時無呼吸症候群の治療について
CPAP(持続陽圧呼吸)療法
SASの治療の一つに「CPAP(持続陽圧呼吸)療法」があります。
CPAP療法とは、鼻より空気を送り、閉塞した上気道を押し広げて、睡眠中の無呼吸状態をなくします。これによって酸素不足を解消することができるため、睡眠の質を向上させる治療法です。
また、CPAP療法を行うことで、SASが招く合併症(狭心症や高血圧、心筋梗塞など)を予防することができると言われています。
ほとんどの患者さまがCPAP療法を行ったその日からいびきをかかなくなり、朝はスッキリと起床することができて、昼間の眠気も緩和されます。またいびきをかかなくなることでご本人だけでなく、同居するご家族の快眠にも繋がります。
当院では、睡眠時無呼吸症候群の開始基準を満たした方には、積極的にCPAP療法をおすすめしております。