皆さん、こんにちは!梶の木内科医院 医師の片野です。
「熱血!内視鏡Drコラム」 今回は、内視鏡検査のメリットについてお話しします。
上部消化管内視鏡検査(通称:胃カメラ)の最大のメリットは、胃や食道、十二指腸の消化管の内部を直接観察することができることにあり、消化管の粘膜の異常な変化や病変の有無を詳細に確認できます。
また、内視鏡時に粘膜に異常がある場合や、疑わしい病変を認めたときには組織サンプルを直接採取し顕微鏡で調べる検査(生検)を追加することで、病変の良性・悪性の診断や病変の性質を正確に診断することができるのです。
☘ バリウム検査との違い
バリウム検査は、おなかを空っぽにした状態で、バリウムを飲み、エックス線撮影をして、消化管の外側から写真を撮ります。胃の粘膜の凹凸によって、病変の有無を確認する方法です。
しかし、胃の病気(とくに早期胃がん)には凹凸が少ないものや、粘膜の色調の変化でしか診断できない病変も多いため、バリウム検査では、病気があっても(進行がんでさえも)「異常なし」と診断されてしまうことがあります。
また、バリウム検査だけでは診断を確定することができないため、疑わしい病変が認められた場合には、精密検査としての「内視鏡検査」が必要となります。
☘ 腹部エコーやCT、MRIではダメですか?
これらの検査は肝臓や膵臓などの病変を診断するうえで重要な検査ですが、消化管の壁は非常に薄いため、粘膜表面の色調の変化や早期がんのような小さい病変の検出だけでなく、進行がんでさえも確実に診断することはできません。そのため、消化管の病気の確定には内視鏡検査が最も有用な検査となります。
内視鏡が入ってから観察終了までにかかる時間はおよそ5-10分程度です。
毎日忙しくされている皆様も、自分自身の健康を守るだけでなく、愛する方との幸せな時間を過ごしていただくためにも、ぜひ梶の木内科医院での内視鏡検査を体験してください。
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[胃カメラ・内視鏡検査]
岐阜県可児市 医療法人梶の木会 梶の木内科医院 内視鏡専門医 片野敬仁