こんにちは。😊 臨床検査技師の植村🌻です。
先日、新しい心不全のお薬についてスタッフといっしょに学びました。✨
今回は心不全とその治療薬について少し勉強しましょう。👆
心不全はおおまかに言うと、なんらかの原因で心臓から全身に十分な血液を送り出せず、内臓に血液が不足したり、または血流が滞り肺や肝臓などに血液がたまってしまう状態をさします。
その結果、疲労感や動悸、手足の冷え、息苦しさや両足のむくみ、腹部の張りなどの症状を認めます。
心不全をおこす原因は様々ですが、その中でも代表的なものに、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)、高血圧性心疾患、弁膜症(心臓弁の逆流症)があります。
高血圧性心疾患は、高血圧のため心臓が血液を送り出すのに負担が大きく、その状態が続くとやがて全身に血液が送り出しづらく、また心臓に血液を戻しづらい状態になり、心不全症状がでてきます。
心不全の治療薬には、心臓を休ませるような薬や心臓を保護するような薬がありますが、
今回勉強した新しい心不全の治療薬は、ホルモンにはたらいて血圧を下げる効果と、利尿作用(おしっこを出すはたらき)をサポートをするような効果を併せもち、心臓を保護するようにはたらきます。
もう少し詳しく言うと、血圧を上げる作用をもつホルモンのアンジオテンシンⅡが細胞膜にくっつくところ(受容体)を阻害する働きと、利尿作用を持つナトリウム利尿ペプチドを分解するネプリライシンという物質を阻害しておしっこを出しやすくする働きをします。
ちょっと難しいですね。💦 お薬は患者さん一人ひとりに合わせて処方されますが、このように治療の選択肢が増えることは嬉しいことです。